Debianプロジェクト、生成AIの責任ある利用を許可へ
DebianプロジェクトはAIの利用可否に関する投票を行い、コンドルセ方式で9つの選択肢による投票の結果、最終的に第5選択肢「生成AIの責任ある利用」が勝利した。Debianプロジェクトは、ソフトウェアやパッケージ、ドキュメントなどの開発・保守において生成AIツールを使用することについて、支持も反対もしないと表明した。しかし同プロジェクトは、責任を持ってAIツールを使用すれば、貢献者の効率を大幅に向上させ、限られた時間を技術的な専門知識、判断力、レビュー、コラボレーションを要する作業に振り向けることができると認識している。
生成AIツールを使用するかどうかにかかわらず、Debianプロジェクトは提出される内容が、品質、正確性、保守性、法令遵守に関する同等の基準を満たすことを求めている。生成AIツールの使用は責任を軽減するものではない。提出内容について、貢献者はAI支援で生成された出力を理解し、レビューし、テストした上で、必要に応じて修正を行うべきである。
適切な人間のレビューを行わずにAI生成物を盲目的に受け入れたりアップロードしたりすることは、Debianの確立された開発慣行に反する。Debianは貢献者に対し、自身の貢献にAI支援を使用したかどうかの開示を推奨しているが、強制はしない。Debianは、生成AIシステムが生成した素材の法的地位が、多くの法域において、訓練データの著作権、著作者性、ライセンス、潜在的な複製の問題などを含め、議論の余地があることを認めている。
Debianプロジェクトは、この一般決議によってこれらの未解決の法的問題を解決することを求めておらず、AI生成物が全部または一部について著作権を享有するかどうか、またそれが著作権で保護された作品に由来するかどうかについて、立場を表明することもしない。





